最近、縄文時代を取り上げた書籍やテレビ番組や動画に触れることが多くなりました。
私が小・中学生のころの社会科では、縄文時代なんてかなりさら〜っと触れたくらいでしたが、どうも縄文時代の日本人はすごかったようです。
争いや盗みなどもほぼなく、平和に一万年以上も続いた縄文時代。
その点から鑑みても、確かに現代よりもいろいろな意味で「良かった」のでしょう。
昔の人、例えば縄文時代の人々は、仕事と暮らしが直結していました。自分たちが住む家は基本的には自分たちで作り、自分たちが食べるものは狩猟などをして調達する。
自分たちの生活に必要なものを作ったり調達したりすることが、イコール仕事だったと思います。
だからきっと、仕事に対して、
「自分にはもっとふさわしい(自分に向いている)仕事があるはずだ」
なんていう悩みはあまりなかったんじゃないでしょうか。
今は生活のために仕事をしているのは確かにそうですが、直接自分の食べるものや必要なものを作っているわけではありません。
中には自給自足の生活をしている人もいるかもしれませんが、かなり少数派ですよね。
多くの人は生活のために必要な「お金」を得るために仕事をします。
大半の人は自分がその仕事をやりたくて選んだというよりは、勤務先や給料、その他の条件から選定し、採用されたからやっている。
そうすると、自分がやっている仕事の意味というか、やりがいのようなものを感じることが難しくなり、仕事に対する「やる気」が出なくなってしまいがちです。
そして、愚痴や不満ばかり感じるような毎日になってしまう。
もちろん私にもそういう経験はあります。
今の仕事(職場)は私には合わない、自分がやるべき仕事は他にあるんじゃないか、という気がして、転職を繰り返していました。
仕事といえば、多くの人にとって一日の時間の大半を費やすものです。それなのにストレスの原因になるような働き方になってしまうのは、非常にもったいない。
そういう思いが募って、主人と一緒に個人事業で起業したのですが、実は恥ずかしながら、あまり仕事内容について深く考えていたわけではありませんでした。
ただ
「自分たち発信の仕事がしたい」
「人に振り回されたくない」
という気持ちだけではじめちゃったんですね。
今思えば無謀ですね。。。。。
そのため最初の何年かは、いろいろとうまくいかないことがありました。
自分たち発信の仕事がしたいと起業したはずなのに、人のビジネスの手伝いばかりしていたり。
たくさん稼ぎたいと思っているのに、毎月決まった額以上の収入は得られないやり方をしてしまったり。
何をしたいかが自分でもわからなくて、焦って、悶々とした日々を過ごしていました。
そこで、いろいろと自己啓発系の書籍を読んだりして勉強し、自分がやりたいこと、やりたくないことをじっくりと考えてみました。
私がやりたいと思ったことは
- 時間と場所に縛られない生活をしたい(できれば田舎で暮らしたい)
- 主人と一緒にいたい
- 経済的に自由になりたい
- 食事と睡眠はきちんととりたい
- 好きなことを仕事にしたい
逆にやりたくないと思ったことは
- 通勤したくない
- 人に振り回されたくない
- 徹夜はしたくない
こんな感じでした。
かなりざっくりとしてるし、はっきり言って怠け者でわがままな感じですよね。。
頑張って働いている人に怒られそうですが、でもいいんです!
自分に嘘をついてはいけません。自分の人生ですからね。
これが約15年前くらいのことですが、それから15年ほど経った今、実はほぼ実現しています。
まず、ほどよい田舎に移住することができました。
これ自分でもちょっとびっくりしています。
そして、主人とは毎日ずっと一緒に過ごせています。
経済的に自由というのは程度にもよりますが、少なくとも生活に困らないくらいの収入を得ることはできています。これから老後にむけてもうちょっとゆとりをもっていけるように頑張ろうと思っています。
食事も朝昼晩、ほぼ外食もしないで、規則正しく食べられています。
睡眠は平均7~8時間はとれています。
好きなことを仕事に、というのはこれからも新たに挑戦していきたいことがいろいろとありますので、進行形ですね。
通勤はしないで家で仕事ができていますし、
人に振り回されることも、減りました。
もちろん徹夜はしていません(・・・というかできません)
仕事をバリバリ頑張って、世界中を飛び回っているのが楽しい!!という人は、もちろんそれがその人にとっての幸せです。
ただ、私にとっては、もっとのんびりと、「生活」に軸をおいたような生き方が幸せなんですね。
幸せな働き方は人それぞれです。
どれが正しくて、間違っているということはありません。
もし今の働き方がツライと感じているなら、ぜひ一度立ち止まって
「本当の自分はどんな働き方を望んでいるのか」
「どんな生き方(生活)を望んでいるのか」
を一度じっくり考えてみてはいかがでしょうか。
その時は、どうぞ我慢しないで、「どうせ無理だ」と思わずに、正直になってください。
自分が本当に望んでいることは何なのかに、まずは気づくこと。
気づくことで意識をするようになるので、それが実現への第一歩です。